遺品整理

遺品の整理に悩んでいる方が知るべき4つのこと

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「遺品整理」というのは、あまりやり慣れることのないものです。

そのため、初めてのときにはいろいろととまどうことも多いもの。

また、「自分が遺品を残す側になったときに、どのようにすればよいか」を考える人もいるでしょう。

そんな人に、遺品整理の基礎をお教えします。

 

「残す側」のポイント1 「何が残っているか」をまとめておく

遺品整理の時、もっとも困るのは「何が、どのように残っているのか」ということです。

「遺品整理」というと、私たちはついつい、「実家に残ったものを処分する」「さまざまな日用品を片付ける」というイメージを抱いてしまいがちです。

しかし遺品整理には、「遺産の整理」という意味もあります。

 

たとえば、土地の権利書。高価な宝石類。それから、負の財産の記録なども重要です。

これらの書類や貴重品を一か所にまとめておくことは、非常に重要です。

また、それがどのような性格のものかもきちんとそろえておきましょう。

こうすることで、残された家族が戸惑うことが少なくなります。また、特に「これは○○さんに渡してほしい」などの気持ちがあれば、それも記しておきましょう。

遺言というかたちで残すのが、法律上、もっとも有用な方法です。

 

しかしながら、「それほどのことではない」ということであるのなら、エンディングノ-トにまとめておきましょう。

エンディングノートは、遺言とは異なり、法的な拘束力を持ちえません。

しかし、あなたがどのように考え、誰に残したいと思い、どのような気持ちでいたのかを伝える道具にはなります。

そして、多くの場合、残された家族はあなたの意見を尊重し、その意見を最大限生かした遺産分けをしてくれることでしょう。

 

「残す側」のポイント2 生前にできるだけ整理をしておく

残された家族が遺品整理の時に困らないようにするためには、「生前に整理をしておくこと」が有用な方法です。つまり、「生前整理によって、遺品整理をラクにする」という考え方です。

「終の住処」としてどこを選ぶかにもよるのですが、もしあなたが高齢者施設に入り、そしてそこを最後の居住地として選ぶことに決めているのであるのなら、もっとも処分に困るであろう「家」を処分しておくとよいでしょう。

そしてこの作業をするためには、家のなかにあるさまざまな物品を整理する必要が出てきます。

 

私たちが生きていくうえで必要なものというのは、それほど多くはありません。

洋服や身の周りの品、趣味のもの、アルバムなどの思い出のものを残して、後は処分してしまうとよいでしょう。

特に、ため込んでいた紙袋や、使いどころを失っている贈答用のタオルなどは、残しておいても役に立ちません。

「不要なものを処分する」という感じではなく、「必要なものだけを残して処分する」という考えのもと、生前整理を進めていきましょう。

 

あなたが、「終の住処として、自宅を選ぶ」「転居しない」ということであるのならば、家電製品などは手元に残しておくことになるでしょう。

この場合、生前に整理できるものはそれほど多くはありません。人間は、生きていけば物が増えていくものだからです。

ただ、季節外れの洋服を処分したり、使わない食器を処分したりしていくことで、残された人間が遺品整理にかける手間を少なくすることができます。

 

また、このような整理の段階で、「この部屋に○○がある」などのように残しておくと、さらに遺品整理は簡単になります。

 

「整理する側」のポイント1 部屋にスペースを作って遺品整理をしていく

「生前整理」「遺品整理を意識した物の片付け」というのが、昔に比べて一般的になりつつあるのが現在です。多くの人が、終活の一環として、これらの整理をしています。

しかし、人の生き死にというのは、タイミングをはかってやれるものではありません。

人によっては突然亡くなることもありますし、またきたるべき「死」を受け入れられず荷物の整理をまったくしていなかった、というケースもあるでしょう。

このような場合、残された家族のすべき作業、遺品整理の作業は非常に大変になります。

心情的にもなかなか受け入れがたいところもありますし、それにも折り合いをつけなければなりません。

 

ただここでは、「心情面の折り合い」というところは抜かして、実際に遺品整理を行う際に必要な作業のポイントについて見ていきましょう。

まず真っ先にするべきことは、「ご近所への挨拶」です。

 

引越しのときもそうですが、遺品整理の場合も、かなり大きな音が出たり、ほこりが出たりします。また、遠方に住んでいた家族の場合、近所の人から「誰なんだろうあの人」と思われることもあります。

挨拶がすんだら、遺品整理にとりかかります。

ここでは、「ほとんど整理をしなかった人で、かつ一軒家に住んでいた」という状態を想定していますが、この場合、まずは「どこかの部屋」を空っぽにすることから始めます。

タンスなどのものをすべて出してしまって、そのなかから「いるもの」だけをピックアップしましょう。この作業は、「家の入口(玄関)」からやっていくとスムーズです。

この際、「これはいるかもしれない」と感じたものは、すべて捨ててしまいましょう。

「いる『かも』しれない」と思うものは、すべていらないものです。自信を持って、「これはいる」と感じたもの以外は捨てていきます。

 

また、貴重品などは、「掃除している人の物」ではなく、「遺産を相続する人の物」です。

あなた自身が遺産の相続人だとしても、ほかの相続人の意見を聞く必要がありますから、黙ってポケットにしまいこむなどはしないようにしてください。後々もめる原因になりかねません。

 

「整理する側」のポイントその2 業者を入れることを検討する

このような「遺品整理」は、時間をかけて行えば、家族だけでも行うことができます。

そして、この方法をとる場合、時間はかかるものの、かなりお買い得です。また、「遺品整理をすること」それ自体が、亡き人を偲び、亡き人と語らいあい、亡き人の思い出を共有するための過程ともなります。

 

しかし、現実問題として、「遠く離れたところに住んでいる」「部屋があまりにも汚い」「物が多すぎる」「そろそろ整理をしなければならないが、感情的にどうしても整理できない」という場合もあるでしょう。

このようなときには、遺品整理業者を呼ぶことも視野にいれるべきです。

 

ただ、この「遺品整理業者」を選ぶのもなかなか大変なものです。

遺品整理業者のなかには悪徳業者もいますし、ほかの家族から反対も出るかもしれません。

そのため、きちんとした誠実な遺品整理業者を選ぶことが求められます。適切な資格を持ち、適正な価格を提示し、丁寧な接客をしてくれる遺品整理業者を選ぶことが何よりも大切です。

 

また、反対している家族には、丁寧に自分の考えや思いを伝えましょう。

「遺品整理(もしくは遺品整理をラクにするための生前整理)」というのは、自分自身や家族の思い出に向き合う行動に他なりません。

そしてそこには、やはり「寂しさ」や「辛さ」「苦しさ」が存在します。生前整理を行う側の立場に立つ場合でも、遺品整理を行う側の立場に立つ場合でも、そのことは覚悟しなければなりません。

ただ、そのような痛みを背負うこともまた、「死に向き合うこと」「死を受け入れること」に繋がっていくのかもしれません。

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